おいしい笑顔、長崎から
私たちの使命は、“おいしい笑顔”を追求することで、お客様の「幸せ」に貢献することです。
みろくやのコーポレートスローガンである「おいしい笑顔、長崎から。」にはその想いを込めています。
お客様に「おいしい笑顔」になっていただきたい。
「おいしいひと時を通して、あなたや、あなたと一緒に召し上がる方にホッとやさしい気持ちになっていただきたい。」
そんな想いを大切にして、長崎からおいしいちゃんぽん・皿うどんをお届けし続けています。

ちゃんぽんへの想い

ちゃんぽんは優しさから生まれた愛情料理です。私たちは“おいしく”て“栄養たっぷり”で“優しい”ちゃんぽんの魅力を長崎の地から発信し続けています。

皿うどんへの想い

皿うどんは一度に様々な食感や、香り、味を感じられる楽しい料理です。私たちはその楽しさとおいしさでお客様に喜んでいただきたいと考えています。

みろくやブログ

  • 第662号【ランタンフェスティバルと冬の野鳥】

     2月に入ってまもなく、列島に居座った今シーズン最強の寒波。雪に慣れた北国の人々も困惑するほどの雪量が引き起こしたさまざまな被害に心がいたみます。復旧が無事にすすみ平穏な日常がいち早く訪れることを祈っています。一方、九州・長崎では、積雪は数センチほどでしたが、身体に堪える冷え込みが続きました。交通面では、長崎市街地の平地を走る路面電車は運行しましたが、一部の道路で路面の凍結による通行止めがあり、通勤や通学、物流などへの影響がありました。また、強い冷え込みが長引いたことで、開催中だった「長崎ランタンフェスティバル」の来場者数も減少するなど、各分野に影響を及ぼしました。  今回の大寒波が訪れる直前の、2月2日(立春の前日)は節分でした。この日の午後は嵐の前の静けさのような穏やかな天候で、夕刻になると人々は役目を終えた正月飾りを携え、神社の鬼火焚きへと足を運んでいました。また、この日は「長崎ランタンフェスティバル」(1/29〜2/12迄開催)の期間中最初の日曜日ということもあり、鬼火焚きのあとランタンに彩られた街なかへ繰り出す人も多かったようです。  「新地中華街・湊公園」へ行ってみると、たいへんな混雑ぶり。毎年のことながら、極彩色の装飾が見事でした。中国の伝説や歴史上の人物をモチーフにしたランタンオブジェは、どれも表情やポーズがほほえましい。地元の人や国内外からの観光客が大勢入り混じるなか、お互いに譲り合いながら、お気に入りのオブジェの前で記念撮影。ランタンの幻想的な灯りのもと、和やかな時間が流れていました。  黄色いランタンが飾られた中島川では、水面が黄金色に輝いてとてもきれいでした。すれ違う人々から聴こえてくるのは、いろいろな言語。その意味はわからなくても、弾んだ声から楽しんでいるのが伝わってきました。見上げると、夜空には細い月と金星。長崎の冬の平和で美しいひとときでした。  今回の大寒波が終わりに近づいた頃、中島川の野鳥の様子を観にいくと、冬鳥のコガモが川面で身を縮めるようにして休んでいました。ハクセキレイやイソヒヨドリは、あたたかな羽毛のコートに身を包み、かわいらしい冬姿に。雪が散らつくなかでしたが、野鳥たちは防寒対策をしっかりして活動していました。  この日は幸運なことに、川べりで餌を探しているウグイスや、野鳥のなかでアイドル級にかわいいと評判のジョウビタキ(メス)にも遭遇しました。春の風物詩であるウグイスの「ホーホケキョ」というさえずり。これは、冬が終わり繁殖期を迎えた雄が、雌を自分の縄張りに呼ぶときの鳴き声だそう。秋・冬は「チャッ、チャッ」と小さく地鳴き。枯れ草の下の虫や種を食べて寒い季節を乗り越えます。   ジョウビタキは川石の上を、ちょこん、ちょこんと飛び跳ねながら餌を求めて移動していました。この鳥は、毎年、秋になると大陸から渡ってくるのですが、その小さな身体で、どうやって大海原を超えるのでしょうね。小さな野鳥たちのたくましい姿に、はげまされた冬のひとときでした。

    もっと読む
  • 第661号【令和7年のお正月】

     あけましておめでとうございます。みなさんはどんなお正月を過ごされましたか?長崎の三が日は、穏やかな晴れ間が広がり、市中心部は初詣や初売りに繰り出す人々で賑わっていました。季語をまとめ記した『日本大歳時記 新年』(講談社版・昭和56年刊)のページをめくると、「初夢」、「書初め」、「初稽古」など、新年を迎えて初めてするあれこれの言葉が並ぶなか、「初電話」や「初写真」といった、昭和の時代とは状況や意味合いが変化したものもいろいろありました。ちなみに当コラムの「初写真」は、メジロがビワの花蜜を吸う元日の朝の光景です。  日本一の生産量を誇る長崎のビワ。地元では庭や畑の片隅に植えている家も多いです。果実の旬は初夏で、「ビワ」は夏の季語ですが、その半年ほど前に咲く「ビワの花」は冬の季語です。明るい印象の果実と比べると、枝先に密集して咲く白くて小さいビワの花は控えめな感じ。鼻を近づけるとやさしい芳香がします。そんなビワの花蜜を堪能したメジロは、隣に植えてあるスモモの枝の新芽も次々についばみました。花蜜を好むメジロは、ウメやサクラの花の時期もよく見かけます。ウメ、サクラ、ビワ、スモモは、すべてバラ科の植物。いい香りに誘われるのでしょうか。 さて、新年といえば、初詣。長崎や福岡など、九州の一部の地域には、「三社参り」といって、初詣に三つの神社を詣でる風習が残っています。徒歩圏内の神社をめぐる人もいれば、地元の神社のほか、隣町や隣県の神社に詣でる人も。また、「三社参り」の風習は知らなくても、複数の神社を詣でる人は少なくないように見受けられます。  今年は、諏訪神社(長崎市上西山町)への初詣の際、拝殿の右手奥にある玉園稲荷神社へも足を運びました。稲荷神社は五穀豊穣、商売繁昌、家内安全などにご利益があるとされています。玉園稲荷神社は、朱色の鳥居をいくつもくぐり抜けた先にあり、拝殿の前に、大きなクスノキが鎮座していました。これは「抱き大楠(いだきおおくす)」と呼ばれる御神木。両腕を大きく広げて抱くと、元気を授かったような気分になりました。  諏訪神社の境内をひと巡りした後、徒歩15分ほど離れた場所にある西山神社(長崎市西山本町)へ向かいました。ここには例年お正月に見頃を迎える「元日桜」と呼ばれる寒桜が知られています。明治30年(1897)1月に植樹されたということですから、樹齢120年以上の古木桜です。今年は、開花が遅れているようで、花はほんの数輪。見頃は来週以降になりそうです。  さて、今年、諏訪神社へ初詣の際、最寄りの「諏訪神社電停」に変化があったことに気付いた方も多いかもしれません。渋滞緩和とバリアフリー化のために、先月から、電停の位置が45メートルほど螢茶屋方面に移設。それまで地下道の階段を上り下りしなければ利用できなかったのが、横断歩道からスムーズに行けるようになりました。今年もこうした街の変化があちらこちらで見られることでしょう。  ◎本年も、ちゃんぽんブログをよろしくお願い申し上げます

    もっと読む
  • 第660号【2024師走 時代の曲がり角を行く】

     今月3日、今年最後の三日月が、夕焼けの空に浮かんでいました。時代の喧騒など、どこ吹く風の美しい景色です。ふりかえればこの一年、過ぎ去るのがとても早かったと感じている方が多いのではないでしょうか。大人になると月日の経つのが早いとはいうものの、今年はいろいろな出来事が次々に起こり、めまぐるしい日々でした。時代の曲がり角というのは、こういうものなのかもしれません。  12月に入り、長崎もようやく冬らしい寒さを感じられるようになりました。急な冷え込みで背中を丸めて歩いていると、川べりで同じように身体を丸くしたイソヒヨドリ(メス)を発見。強気の表情で寒さをしのぐ姿がかわいらしかったです。また、冬になると気になるのが、中島川へ渡って来るカイツブリです。いまのところ未確認ですが、もうしばらく飛来を期待したいと思います。そして、先月コラムにも登場したカワセミですが、今月も中島川にかかる編笠橋と大井手橋の間で見かけました。中島川で、カワセミをよく見かけるエリアは、光永寺そばにかかる古町橋から、上流の桃渓橋界隈にかけて。青空が広がる穏やかな日中、餌を求めて活動的になるようです。  さて、クリスマスシーズンのいま、長崎の観光スポットは華やかで温かなイルミネーションのきらめきに包まれています。幕末の居留地時代に建造された大浦天主堂(1864年竣工)と隣接する旧長崎大司教館(1915竣工)は、やさしく厳かな光に彩られていました。そして同じエリアにあるグラバー園も、ノスタルジックな美しい光の演出がほどこされていました。  洋館や石畳など、幕末から明治にかけての長崎の歴史の息吹を感じることができるグラバー園。今年、開園50周年を迎えたことを記念して「マダム・バタフライ」をテーマにした光の演出が各所で繰り広げられていました。園内の高台へ導く「動く歩道」は、まるでタイムリープトンネルのような幻想的な光を放ちながら幕末・明治へと誘います。降り立つと、明治期に建てられた洋館、「旧三菱第二ドッグハウス」。その明るいベージュの外観をスクリーンにして、「ハローキティとマジカルバタフライ」のプロジェクションマッピングが行われていました。(19時〜20時の間。令和7年3月末迄) 思えば、幕末〜明治もまた大きな時代の曲がり角でありました。『ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする』。明治初期の時代をあらわす有名な文句ですね。長く続いた武士の時代の象徴でもあるちょんまげを切り落とした人は、文明開化という新しい時代の波に乗っているというのですが、当時は、ちょんまげにこだわって、切り落とさなかった人も多かったとか。何だかいまにも通じるエピソードですね。   さて、長崎のまちで新時代のまちづくりの象徴的な存在ともいえるもののひとつが「長崎スタジアムシティ」です。秋の開業以来、街を行き交う人々の数が増え、スタジアム周辺に賑わいのルートが生まれるなどの変化が起きています。日が暮れてから出かけると、サッカースタジアムではクリスマスソングとともに素敵なレーザーショーが行われていました。親しみや愉しさとともに、明るい新時代を見せてくれる「長崎スタジアムシティ」。来年も大きな歓声に包まれることでしょう。本年もご愛読いただき誠にありがとうございました。

    もっと読む
  • 第659号【いつもと違う?2024年晩秋〜初冬】

     今年は夏が終わってからも気温の高い日が続いたせいか、秋らしい涼やかな気候を十分に楽しむ間もなく「立冬」(11/7)を迎えました。長崎の市街地では今月に入り、ようやく街路樹のイチョウやナンキンハゼが色づきはじめています。今年は、全国的に紅葉が遅れたようですが、長崎県の紅葉の名所、島原半島の仁田峠(雲仙市)も、例年より10日ほど遅れて色づきはじめ、いま見頃を迎えています。山肌を染める赤、黄色、オレンジ色。そこに常緑樹の緑色が加わって生み出された景色は、まるでパッチワークのよう。人間にはとうてい作れない雄大で美しいコントラストを楽しむことができます。 暦の上では冬ですが、長崎ではその気配はあまり感じられません。秋になると大陸から渡ってくるジョウビタキは、例年通りやって来たようで、「ヒッ、ヒッ」という鳴き声を何度も耳にしました。小春日和の休日、ジョウビタキを撮ろうと中島川沿いを歩いていると、桜の木の枝に留まったカワセミを見かけました。この日は本命のジョウビタキには会えませんでしたが、キセキレイ、アオサギ、マガモ、イソヒヨドリなど常連の野鳥たちの元気そうな姿を確認できました。  見上げれば、まだまだ秋らしい空が広がっています。秋の雲といえば、いわし雲が代表的ですが、刷毛や筆でサッと描いたような筋状の形をした「巻雲(けんうん)」もよく見られます。ちなみに、ひこうき雲(飛行機の航跡に発生する雲)は、「巻雲」の仲間だそう。先月、五島列島の海上から、そして今月、長崎県庁の展望テラスから撮った「巻雲」をご覧ください。  さて、旅行シーズンでもあるこの時期。長崎市中心部は、国内外からの観光客をはじめ、各地からやってきた修学旅行生、さらには、先月開業した「長崎スタジアムシティ」を訪れる人々も加わって、いつも以上に往来する人々の数が増えている印象です。そんな人の流れから抜け出すようにして、長崎駅西口界隈に絶えず人が訪れている場所がありました。 そこは、この界隈に点在する2つオリジナルデザインのマンホールです。ひとつは「ながさき未来応援ポケモン」の「デンリュウ」が描かれたもの。ここにあるのは長崎市バージョンで、佐世保市・大村市・雲仙市・新上五島町の県内5つの市町に、それぞれの土地柄を背景にした「デンリュウ」のマンホールが設けられています。また、デンリュウは路面電車やバスにもラッピングされ、町行く人の目を楽しませています。   そして、もうひとつは長崎市出身の漫画家、渡辺航氏が描く人気漫画「弱虫ペダル」のマンホール。キャラクターのひとり「鳴子章吉」が描かれたものがあります。こちらのマンホールは長崎市水道局供用60周年を記念して令和4年に長崎市内全域の観光&景観スポット全27カ所に設置されたもののひとつ。主人公の「小野田坂道」のマンホールは、クルーズ船が停泊する松が枝国際ターミナルの近くにあります。探してみませんか。

    もっと読む