第276号【もうすぐ開幕!2007長崎ランタンフェスティバル】
異国情緒あふれる長崎の冬を極彩色の灯りが彩る「2007長崎ランタンフェスティバル」が、もうすぐはじまります!今年は2月18日(日)から3月4日(日)まで。毎年、開催時期が変わるのは、旧暦の1月1日(春節)~15日(元宵節)に合わせて開催しているからです。そう、長崎ランタンフェスティバルは中国の旧正月を祝う行事なのです。
訪れる市民や観光客が約86万人にものぼる巨大なお祭り「長崎ランタンフェスティバル」。その魅力は、何といっても圧巻ともいえるランタン(中国提灯)の装飾です。長崎市中心部(湊公園・新地中華街、浜市・観光通りアーケードなど)を、おおうように飾られるその数は約1万5千個にもおよび、見知らぬ異国に来たような幻想的な雰囲気を漂わせます。
ランタンとともに、街ゆく人の目を楽しませてくれるのが、中国伝説の神々や動物、人物を象ったオブジェです。今年は、新しいオブジェが登場!それぞれのオブジェには、由来となった伝説や縁起が説明板に記されており、それを見て歩くだけでも面白いものです。
毎年、干支の大型オブジェが飾られるメイン会場の湊公園には、『諸(猪)事如意』(何ごともうまくいきますようにという意味)というタイトルのかわいらしい「豚」のオブジェが登場します。中国では「猪」は「豚」のこと。豊年収穫、富みのシンボルで、子孫繁栄なの願いが込められています。
中国獅子舞や中国雑技、龍踊り、二胡の演奏など、中国色豊かな催しが行なわれる会場は 1、湊公園会場(新地中華街そば) 2、中央公園会場(浜町アーケードから徒歩3分) 3唐人屋敷会場(湊公園から徒歩3分)など。さらに、興福寺会場(寺町通りの一角。浜町アーケードから徒歩5分)や、各会場を結ぶルートにある浜町アーケード、鍛治市商店街などにも会場が設けられ、各種催しを見ることができます。華やかな中国衣装を身にまとった皇帝パレード(2/24、3/3開催)や媽祖行列(2/25、3/4開催)も見逃せません。
ランタンがかもし出すロマンチックな雰囲気は、若いカップルに好評のようです。片思い中の方や良縁を求める方は、ぜひ、浜町アーケード内に設けられた「月下老人」のオブジェを探してください。「月下老人」は、中国の縁結びの神様。手にした巻き物のには、結ばれる二人の名が記されているという伝説があるとか。「月下老人」のそばでは長崎ランタンフェスティバル特製の「赤い糸のお守り(100円)」も用意されているそうです。
眼鏡橋がかかる中島川にもぜひ、足を運んでください。朱色が中心のランタンですが、ここだけは黄色のランタンが一斉にともり、水面にその色を映して美しい風情をかもします。川沿いのオブジェも去年以上に充実。中島川のいつもと違う表情を楽しめます。
「長崎ランタンフェスティバル」は、15日間におよぶ長丁場のお祭りです。期間中、お天気に恵まれれば何よりですが、実は、雨に濡れそぼるランタンと街の表情も素敵です。水たまりに映ったランタンは、カメラ片手に街に繰り出した人々にとって魅力的な被写体になることでしょう。
◎ 取材協力/長崎市観光宣伝課