第225号【早春を満喫!ハウステンボスのチューリップ祭】
時おり厳しい寒さを感じる一方で、日脚が確実に伸びて、日ざしも少しずつ強くなってきているようです。冬と春が同居したようなこの季節は、体調もくずしがち。適度な運動と、バランスのとれた食事で元気にのりきりましょう。
今回は一足先に春を満喫したくて、チューリップ祭がはじまったハウステンボスへ行ってきました。全部で100万本もあるというハウステンボスのチューリップ。オランダの田園に迷いこんだような気分になる花畑では、色とりどりのチューリップたちが早春の光を浴びてうれしそうです。今年は国内最多の400品種を楽しめるとか。街角のガーデンも、窓際に置かれた鉢もみんなチューリップですが、色も形も多彩でまったく飽きることがありません。
場内のフラワーショップでは、日本ではまだ入手しにくいといわれている「レッドハンター」、「ホンキートンク」といった新種や原種系のチューリップの苗が売られていました。一昨年ここで青い色のチューリップ(原種系)の苗を買いましたが、あまり世話をしなくてもちゃんと花が咲きました。意外に丈夫で育てやすいようです。あなたもチャレンジしてみませんか?
この街では今、2005年春限定のかわいいテディベアが人気を呼んでいます。桜をイメージした優しいボディカラーがとても愛らしく、その名も「SAKURA」。「テディベアショップ・リンダ」で販売しています。
レンガ造りの街を歩けば春風にのって鼻先をくすぐるチューリップの香り。その香りをとじこめたアロマキャンドル(1個390円)を見つけました。昨年からチューリップ祭の期間限定で販売されているそうです。ピンク色したチューリップ型のキャンドルに火を灯せば、甘く優しく爽やかなチューリップの香りが部屋中に広がります。お土産におすすめです。
場内の各レストランでは、春の食材をたっぷり使った季節限定のメニューをいろいろ楽しめます。今回はパスタ好きの友人から評判を聞いて、「イタリアレストラン・プッチーニ」の自家製の手打ちパスタ「ビゴリ」をいただきました。1日30食限定というこのメニュー、手打ちならではのもっちりとした食感がたまりません。自家製カラスミと旬の魚介類との相性もよく、海の香漂う爽やかなおいしさ。パスタ好きには見逃せない一品です。
見応えのある企画展で毎回楽しませてくれるハウステンボス美術館では今、「~バロックの光と影~華麗なる17世紀ヨーロッパ絵画展」を開催しています(3月6日まで)。ポーランドのヨハネ・パウロ2世美術館が所蔵するバロック絵画50点を展示。作品はイタリア、スペイン、フランドル、オランダ、フランスなどヨーロッパの各地域で描かれたもので、お国柄や宗教に対する考え方などが反映されています。同時代の日本は江戸時代で、庶民的な題材をモチーフに浮世絵が描かれていました。芸術は時代を反映するといいますが、社会背景の圧倒的な違いをあらためて感じる絵画展でした。
ハウステンボスのチューリップ祭は4月10日まで開催しています。たくさんのチューリップに囲まれて、とびきり素敵な春のひとときをお過ごしください。