第184号【長崎水辺の森公園へ出かけませんか】
ゴールデンウィークにマイカーで長崎へお越しの方々にうれしい情報です。
先月末、九州横断自動車道長崎自動車道が、長崎多良見インターチェンジ(IC、長崎市中里町)から長崎IC(同市早坂町)まで延伸。さらに長崎ICから長崎市新地町までを結ぶ「ながさき出島道路」が開通し、長崎市中心部への新しいアクセスルートとして注目を浴びています。
「ながさき出島道路」の出入り口(新地町)からは、長崎港、出島、新地中華街、グラバー園、そして長崎県庁や長崎市役所など長崎市中心部にある観光スポットや公的機関へすぐに行けて、たいへん便利です。
所要時間も、これまで諫早市から長崎県庁まで一般国道だと約50分ほどかかったのが、長崎自動車道と「ながさき出島道路」を利用すると約25分と大きく短縮されました。
この新しい道路を利用してぜひ、訪れてほしいのが「長崎水辺の森公園」です。
この春、「ながさき出島道路」の出入り口そばに完成した新しい公園で、長崎港と市街地の風景を見渡すのびやかなロケーションに加え、森のような樹木と季節の花々を楽しめる素敵なところです。すでに大勢の市民が思い思いのスタイルで、のんびりとしたひとときを過ごしています。
実は「長崎水辺の森公園」が誕生するまでは、海や港と日常的に親しめるような公園がありませんでした。ですから長崎の人々にとってこの公園は、「港町・長崎」を名実ともに実感できる大切な場所になることでしょう。
公園内は「大地の広場」(約2.5ha)、「水の庭園」(約1.2ha)、「水辺のプロムナード」(約2.8ha)の3つのエリアで構成され、大地、海、空、植物など自然との共生を体感できる工夫があちらこちらに施されています。たとえば、ヤシやアコウ、オオシマザクラ、ヤマボウシなど何種類もの樹木が植えられ、海際ながら森の空気を感じることができます。また芝生の広場も随所にあり、つい寝転びたくなってしまいます。
裸足で歩くと心地いい、玉石をはめこんだ「ビードロの道」、いろいろな植物のタネの形をした「石のベンチ」、そして山から湧き出た水を噴水やせせらぎとして利用した「水の劇場」。ここでは裸足になった小さな子供たちがワイワイいいながら水と親しんでいました。
公園内には大きな水路が通っていて、全部で11の橋がかけられています。その中のひとつ「風待橋」から長崎港沖を見ると、建設中の巨大な「女神大橋」の橋桁が見えました。長崎が「港」を通してまたひとつ歴史を刻もうとしている。「長崎水辺の森公園」は、そんなことも実感できる公園です。