第180号【サッカーの町、国見町を訪ねて】

 全国高校サッカー選手権大会優勝で全国に名を馳せる、国見高校。日本サッカー界が注目する平山相太選手をはじめ優れたサッカー選手を輩出しています。今回は、その国見高校がある南高来郡「国見町」をご紹介します。




 長崎県島原半島の北部に位置する国見町。島原半島の海岸線沿いに続く国道251号線で国見町内に入るとサッカーボールの街灯が出迎えてくれます。

(^▽^)/さすが、サッカーの町!




 国見町の面積は38.20平方キロメートル、人口約11,700人。雲仙山系の主峰「平成新山(雲仙普賢岳)」から、有明海にのぞむ海岸線にかけて広がる風光明美な町です。海側から背後の山をふりむくと、鮮やかな緑色におおわれた畑や丘の向こうに、火山灰をまとった平成新山がくっきりとそびえ、自然の驚異が感じられる雄大な景観が広がります。


 町の中心部にある多以良(たいら)港からは、熊本県長洲港とを結ぶ有明フェリーが発着。商店の土産コーナーにはサッカーボールをかたどったモナカやカマボコが売られていました。港から少し山手へ登ったところに、国見高校のサッカーグラウンドがあります。




 のどかな畑に囲まれ、近くの牛舎から時おり牛たちの声が聞こえてきます。


 見上げればここからも平成新山の姿が。こののびのびとした環境の中で、すばらしいサッカー選手たちがスクスクと育っているのです。


 ところで、島原半島は長崎県最大の農業地帯として知られています。国見町もきれいな水と豊かな土壌に恵まれて野菜や果物づくりがたいへん盛んです。当社の通販でおいしいマーコットを提供して下さっている石尾さんもこの町で農業を営んでいます。


 畑へおじゃますると、この冬のマーコットの最終分の出荷準備に追われているところでした。こちらではマーコット以外に、減農薬にこだわったレタスも作っています。




 イキイキとした表情のレタスの葉をもぎるとガブリというおいしそうな音。食べてみると、しなやかで、シャキシャキとした感じ。石尾さんちはレタスも本当においしいのです。


 周囲の畑では、国見町特産の「八斗木(はっとき)ネギ」や「イチゴ」も収穫の時期を迎えていました。「八斗木」とは地名で、主にこの地区で生産される白ネギのこと。




 艶があって味も良く、地元だけでなく大坂方面へも出荷されています。


 国見町は縄文、古墳時代の遺跡も出土、藩制時代には鍋島藩の支藩も置かれた地区もあるなど歴史的にも興味深い土地柄です。そのお話は別の機会にご紹介したいと思います。




◎参考にした本/長崎県大百科事典

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