第154号【秋の気配 ~どんの山~】
長崎と言えば居留地があったことでも有名です。 今は埋め立てられて一筋の川になっている大浦川も、昔は小さな入江の姿をしていて、 入江をはさみ長崎港に向かって右側がイギリスなど各国の領事館などがあった東山手、 左側がグラバー邸や大浦天主堂などがある南山手です。
山手と言うくらいですから当然頂上があります。 南山手の頂上が鍋冠山(なべかんむりやま)、東山手の頂上がどんの山です。 南山手の丘から西日に映える東山手の丘を眺めると、 そこはイタリアのナポリか? ポルトガルのリスボンか? といった南欧風の様相を見せてくれます。 (^o^)オ薦メView Point!
かつて南山手に貿易商の邸宅が立ち並んでいた時代、東山手はいくつかの領事館を過ぎてオランダ坂を登ると、 ミッション系の私学が丘の大部分を占めていたのでした。 そうして更にロマンチックな街灯のある坂道を登っていくと、長崎の港の見える丘公園「どんの山公園」にたどり着きます。
鍋冠山が長崎港をダイナミックに縦に見せる山だとすれば、どんの山は港を横向きに優雅に見せてくれます。 美しい豪華客船ダイヤモンドプリンセスをたたえた長崎港にホウとため息をつくのも、 フウフウ言って登ってくるからではありませんよ。(;´▽`A``シンジテネ…
正午に「ドン(午砲)」を鳴らして知らせていたので「どんの山」と呼ばれていますが、 風取山というのが本来の名称だったそうです。 名前の通り、頂上での涼しい風は、ちょっと早めに秋を感じる事が出来ますよ。
▲南山手側から見た
南欧風の東山手
▲どんの山から
一望できる長崎港
▲ドンを鳴らした大砲