第152号【映画公開に先がけて ~精霊流し~】
長崎は8月9日の原爆の日が過ぎると、一気に夏も後半。お盆の15日、精霊流 しを待ちます。長崎の精霊流しは、想像を遥かに超えた爆竹音と「チャンコン チャンコン、ドーイドイ」の掛け声、もの悲しい響きの鉦(かね)の音の中、家 族、親戚、友人に送られて西方浄土に向かうのです。
見物客は、去年、中心部で11万人、精霊船の数は1400隻(県警調べ)だったそ うで、ものすごい人混みに見送られる船は、どれも力作揃い。近年はペットブ ームの影響か、ペットの船も多く見られます。こんな喧騒の中で送られていく 精霊船ですが、よく見ると、船について歩いている家族の様子には初盆の悲し みがあって、鼻の奥がツーンとすることも…。(ノ_・、)
全国的にも有名なさだまさしさんの曲「精霊流し」の悲しいメロディーに、 「全然違うよねぇ」と言っていた人たちも、年を取ってくると!?「そうだよ ねぇ」と曲の意味が分かってくるのです。(^^;年齢ノ質問ハ無シネ。 ちなみに 精霊船に載せる爆竹は箱で買っていくのが一般的で、花火屋さんは この1~2ヶ月で1年の売上があるそうですよ。
さて、今年はさだまさしさんの小説「精霊流し」の映画が完成(来年正月公開)し、秋には全国に先立ち長崎各地で先行上映されます。「長崎ぶらぶら節」 以来の長崎を舞台にした映画に、地元民も期待大! ぜひ皆さんも劇場へ足を お運び下さい。
▲お盆前、街のあちこちで
見かける風景です。
▲長崎駅の映画館に
貼られた制作風景
▲2枚の映画チラシ
どちらも印象的です。