第135号【レトロ&ハイカラ気分はいかが?】
こんにちは。G.Wを目前に控え、お出かけの計画は決まりましたか? 今回、私こみくらがオススメしますのは、お金も時間もかけずに、ハイカラ &レトロな気分に静かに浸れる場所です。
観光客がひしめくグラバー園から浪の平町の方へ5分ほど歩いたところに、 ペパーミントグリーンのペンキ塗りの小さな洋館があります。通称、南山手乙 9番館。明治中期に現在地に住宅として建てられたものを復元したものです。 現在は、須加五々道(すか ごごどう)氏の作品を展示する美術館として利用 されています。
作品は、水墨画の技術に西洋美術の遠近法を取り入れた空間の美しさ。そう いえば、この洋館も、日本人大工が造ったもの。和と洋が混ざりあうことで、 ハイカラなのに、どこか懐かしい独特の雰囲気を感じます。
隣にあるレンガ造りの建物は、明治30年代頃、当時南山手の居留地に住んで いた英国人のウォーカー兄弟が、工場として造ったもの。日本初のジンジャー エールやラムネなどの清涼飲料水が、ここで生産されました。2階の重厚な鉄 窓と1階のアーチ型窓のコントラストがレトロな雰囲気を醸し出してます。 今でも、地元の人が親しみを込めて呼ぶ「ウォーカーさんのラムネ工場」その ままの姿で、現在は綱(ロープ)を作る工場になっています。
▲通称、南山手乙9番館
長崎市須加五々道美術
▲須加五々道
作品の展示中
▲レトロな雰囲気の
寶製綱さんは元ラムネ工場