第124号【長崎の節分】

 春の節分が近いこの時期、スーパーなどでは鬼のお面がセットになった節分用の豆がいろいろ売られています。 邪気を払い、春を告げる行事として古くから行われている節分の豆まき。 「鬼は外、福は内」と年男年女がまいた豆を、自分の年の数だけ食べると1年間病気にならないといわれています。 (´ー`)/イツモ食ベ過ギテマス



▲スーパーで良く見る節分セット


 長崎の人々に親しまれている節分の行事といえば、おくんちで有名な諏訪神社で行われる「節分祭」です。 夕方から豆まきや古い神札の焚き上げ神事等が行われ、大勢の人々で賑わいます。 年男年女による豆まきは、3回位に分けて盛大に行われます。 1年間お世話になった神札やお守りの焚き上げは、地元消防団が見守る中ではじまり、 人々は暖をとりながら燃え盛る様子をしばし見つめます。 炎と一緒にさまざまな想いも昇華させているのでしょう。



▲豆まきが行われる

諏訪神社の舞殿


 ところで長崎の年配の方には節分のことを「年越し」と呼ぶ人がいます。 節分はもともと中国から渡来した歳末の行事。 立春を新しい年のはじまりとする中国の暦からいえば、その前日の夜をいう節分は、いわば大晦日のようなものなのです。 ( ’∇ ’)中国版大晦日デスネ


 江戸時代の長崎にはこの「年越し」に行う「お化け」というユニークな習俗があったそうです。 「お化け」といっても幽霊のことではありません。 例えば女性は男装、男性は女装したり、まさに化け合うというもの。 いつもと違う自分になって大いにはしゃいだそうです。 ヒュ~|||-_||Γ (--;違ウッテ


 節分では古くから鬼に仮装する者がいて、その仮装に工夫を凝らすうちにこの「お化け」なる習俗が生まれたという説があります。


残念ながら長崎では、もう見聞きしなくなりましたが、京都や大坂方面では伝統的な行事として残っているところがあるそうです。



▲諏訪神社で売ってる節分の豆(升入り)


 さて節分の日のユニークな行事といえば、平戸の最教寺で行われる伝統行事「子泣き相撲」も有名です。 紅白のねじり鉢巻きをした1才位の赤ちゃんを向かい合わせて座らせ、早く泣いた方に軍配を上げます。 これは赤ちゃんのけがれのない泣き声が、厄を払う力があるとして無病息災を祈るもの。 土俵に上がっても、眠って起きない子や、なぜかずっとニコニコしている子もいたりして、勝負がつかないこともあるそうです。 行司役のお爺さんと初々しい赤ちゃんとのコントラス!?も微笑ましいかぎりで、見てる方も気分が明るくなります。 まさに春を告げる節分らしい行事です。


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