第120号【野母崎町の水仙まつり】
白く凛とした姿と清楚な香り。冬枯れのこの季節に開花して、私たちを楽しませてくれるニホンスイセンは、 古くから茶花としても利用され日本人にはたいへんなじみのある花です。 今回はこのニホンスイセンをおもいっきり楽しめる場所へ行って来ました。 ┌( ^∀^)┘♪出カケルゾ~
九州本土の最西端にある長崎半島(野母半島)の先端に位置する長崎県野母崎町。 長崎駅からバスで1時間ほど南下したところにあるこの町には、 五島灘を見渡す海際の小高い丘に「水仙公園」が設けられています。 そこには約1千万本といわれるニホンスイセンが一面に植えられ、 開花のこの時期、「水仙まつり(12/15~1/12迄)」が催されているのです。
▲水仙公園(長崎県野母崎町)
「水仙まつり」の初日に出かけてみるとまだ5分咲きでしたが十分楽しめました。 時折、潮風が吹くと花の芳香が鼻先をくすぐります。 ニホンスイセンの香りはアロマテラピー効果があるそうで、心身をリラックスさせてくれるとか。 ちなみに昨年、環境省が全国規模で実施した「かおり風景100選」にも、 この花の甘い香りと潮の香りが混ざりあった独特の香りが選ばれています。 (´ー`)香リデ、リラクゼーション
▲花言葉は自己愛(主義)
野母崎のニホンスイセン
香りもさることながら公園内にある展望所からは沖合いに軍艦島(西彼杵郡高島町の端島)を望む美しい海原を見渡せ景色もばっちり。 町内外から小さな子供からお年寄りまで大勢の人々が集い、さらには北九州や広島方面からのバスツアーも何台か来ていました。 皆、水仙の丘の小道を和やかな表情で行き交っていました。
▲水仙公園の丘から望む景色。
左上に軍艦島が見える。
町役場の人によると「水仙まつり」は平成3年から毎冬行われ、今年で11回目になるそうです。 植えられたニホンスイセンは、もともと野母崎町に自生していたもので、その数は約1千万本と公に発表していますが、 それはあくまでも当初に植えた球根数で、 今では年々分球しているため1千5百万本はあるのではないかと言っていました。
水仙公園は3つのなだらかな丘が続いています。 園内には椿も所々に植えられ、そろそろ見頃を迎えようとしていました。かわいらしい小鳥たちとも出会いました。 途中、道で一緒になったおばあさんが「このスイセンは1本に9つくらい花がつくけど、 今はまだ半分くらいね」とこれから先が楽しみだという感じで話していました。 帰りに水仙公園のそばの「のもざき物産センター」で「野母崎水仙の石けん」を購入。 水仙の天然精油が配合され、そのナチュラルな芳香を楽しめる肌にやさしい石けんです。 ( ’∇ ’)/オ土産ニオススメ