第105号【かわいいペンギンの赤ちゃんたち】

 夏休みの間、連日大勢の家族連れで賑わった長崎ペンギン水族館。 中でも注目を浴びていたのが、孵化(ふか)して1~3ヶ月ほど経ったフンボルトペンギン、 マゼランペンギン、ジェンツーペンギンの赤ちゃんたちでした。 >゜)ミ



▲マゼランペンギンの

さつきちゃん(左端)


 長崎ペンギン水族館は、世界にいる全18種類のペンギンの内、7種類を飼育しています。 ここは旧長崎水族館の流れを汲んで昨年の4月に新装オープンしたばかり。 飼育係の人によると、昨年は新しい巣にペンギンが慣れなかったこともあり、 卵は産むものの孵化までは至らなかったそうです。 水族館で卵を孵化させる場合、親が卵を温めるのを放棄したり、 踏みつぶしたりする事があるなど、けっこう難しいようです。 (‘ .‘)野生トハ違ッテクルミタイ


 同館では今年の2月、キングペンギンのぎん吉が39年9ヶ月15日という飼育の世界最長記録を残して亡くなっています。 ぎん吉以外にも長寿ペンギンの飼育や繁殖の実績もあり、その飼育技術は内外に高く評価されているとか。 今年の相次ぐ孵化は、その地道な研究と豊富な経験が実を結んだからなのです。


 7月30日に孵化したジェンツーペンギン。この種では6年ぶりということで、待望の赤ちゃん誕生でした。 成鳥は体長約75cm、体重4.8~5.7kgほどで、他の種より尾羽がちょっと長めなの特長です。 孵化して1ヶ月ほどしか経っていない赤ちゃんは、成長が早く親より若干小さい程度。 でもやっぱり甘え盛りらしく、ペンギン室の岩場の隅で、両親の間に入りずっと寝そべっていました。 「岩場をヨチヨチ動き回るので、水槽に落ちないように気をつけてます」と飼育係の人。 この赤ちゃんはまだ綿毛で、水に入ると溺れてしまうのです。 ミ´◇`ミ オ腹ガ空クト、ピーピー鳴キマス



▲ジェンツーペンギン

お尻だけ見えてるのが赤ちゃん


 5月に誕生したフンボルトとマゼラン。成鳥だとフンボルトは胸からお腹にかけて黒い1本の帯模様、 マゼランは胸元に2本の帯模様が見られるのが特長です。 2羽とも誕生から3ヶ月経ってましたが、まだその帯模様がありませんでした。 公募で付けられた名前はそれぞれ「フーちゃん」、「さつきちゃん」。 実はこの2羽はオスかメスか不明です。ペンギンは誕生からずいぶん経たないとオスメスの見分けがつかないといいます。 だから名前を付ける時は、どちらでも違和感のないものを選ぶようです。(°◇°)Boy? Girl?



▲フンボルトペンギンの

フーちゃん(左から2番目)


 さて2002年、長崎に生まれたかわいいペンギンたち。 彼らの祖先は、すでに恐竜の時代からいたと考えられています。 一見、その愛らしい姿から臆病そうにも見えますが、 人間の生まれる遥か昔から生き延びて来たことを思えば、きっと相当の知恵者なのかもしれません。 (‘ ~‘;)絵文字ペンギンッテ難シイ

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