第99号【グラバー園の夜は、ビューティフル】

 満月を2日後に控えた7月の夜、グラバー園へ行ってまいりました。 普段は18時(ランタンフェスの時は19時)以降は入れませんが、 夏から秋にかけては21時30分まで楽しめるのです(今年は7月20日から10月14日迄)。 この夜間開園が行われるようになったのはほんの数年前から。 景勝地のひとつとして名高いグラバー園からの夜景をゆっくり楽しめるとあって観光客や地元の人に好評です。 (^▽^)/期間限定ナイト・スポット!


 長崎市南山手にあるグラバー園一帯はかつて外国人居留地でした。 園内には旧グラバー邸や旧リンガー邸などのように、 幕末~明治に長崎にやって来た外国人貿易商が海を見下ろすこの丘を気に入り建てた洋館の他、 その頃、長崎市内に散在していた洋館をここへ移築・復元させたものもあります。 日本家屋にはない独特の雰囲気で、古き良き居留地時代を彷佛させる洋館たち。 特に夜はそれぞれがほどよくライトアップされて、ますますエキゾチシズムをたたえた趣のある表情を見せてくれます。(σ。σ)/オススメハ、旧オルト邸!



▲月明かりの下の旧グラバー邸


 さて西果ての地・長崎の日没は遅く、この日も暗くなりはじめたのは19時30分を過ぎてからでした。 最高の夜景をカメラにおさめようと、園内でもっとも見晴しがいいといわれる「旧三菱第2ドッグハウス」へ向かいました。 開放的なベランダが印象的なこの建物、もともとは造船所のドッグのそばに建てられていたもので、 修理に来る船の乗組員の休憩宿泊施設として利用されていたそうです。 \(□_□)明治初期洋館建築ノ典型的スタイル!



▲旧三菱第2ドッグハウスからの

夜景はゼッタイお薦め。


 その2階ベランダに上がると長崎の空と港と街の景観がいっぺんに目の中に飛び込んで来ました。 真正面には港をはさんで稲佐山が横たわり、その山肌にある民家や観光ホテル、 そして港内を行き交う船もきれいな明かりを灯しはじめました。ホントに素敵な眺めです。 もう少し暗くなってから撮ろうと待っていたところ、同じ思惑らしき人々が数人カメラ片手に集まって来ました。



▲夕暮れ間近の長崎港と稲佐山


三脚を持って来なかったことを嘆く観光客の声が聞こえます。よほどこの景色が気に入ったのでしょう。 ((_・ (・_・) ・_))素晴ラシイ"パノラマ"デス 

 さて美しい眺めの中で、ひときは目立つ船がありました。 今年5月に進水したばかりの客船「ダイヤモンド・プリンセス」(全長290m、11万3千総トン)です。 イギリスの会社から発注されたもので最大乗客数3100名の世界最大の豪華客船だそうです。 現在は内装を中心に工事が進められているとか。しばらくはその巨大な姿を楽しめるようです。


 月明かりの下、夕涼みがてらそぞろ歩いたグラバー園。 街の喧噪からも離れて久しぶりに贅沢なひとときを過ごしました。 (^▽^@)大満足!

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