第97号【チンチン電車1番系統・赤迫~正覚寺】
暑中お見舞い申し上げます。お中元の季節ですね。デパートに勤める友人によると、お中元コーナーのピークは今週末の連休(7/20・21)になるだろうということです。お品選びにまだ迷っていらっしゃる方や、出かけるのはちょっとおっくうという方、よろしかったら我が社のホームページからお中元のご注文をなさいませんか? (〃ー〃) 冒頭CMでゴメンナサイ。
さて今回は長崎名物・チンチン電車から「1系統・赤迫(あかさこ)~正覚寺下(しょうかくじした)」をご紹介します。この「1系統」は利用客が最も多いといわれ、長崎市北部の赤迫から住吉、浦上と国道を南下して、長崎駅、大波止、出島、さらに長崎市の中心繁華街の西浜町、思案橋を経て正覚寺下までを結んでいます。全長は7.3km。始発から終点までの所要時間は35分弱。料金はご存じの通り、どこで降りても一律100円です。\(∩∩)アリガタイ、安サデス
▲500円で1日乗り放題!!
1日乗車券は観光にお薦め
公的機関が集中する市中心部を通る「1系統」は、沿線に住む多くの市民にとっては大切な生活の足。観光客にとっても平和公園、原爆資料館、原爆落下中心地(松山下車)や原爆で片方だけが残った山王神社の一本柱鳥居(大学病院前下車)、日本26聖人殉教の地(長崎駅前下車)など、平和と祈りアピールする観光スポットへ行くのに、たいへん便利な路線として知られています。
またこの「1系統」だけが五島町、大波止、出島という、長崎港そばの電停を通ります。近年この辺りは大型ショッピングセンター「夢彩都」やレストランやショップが港沿いに軒をつらねる「出島ワーフ」(大波止下車)のオープンで電停の利用者数がぐんと増えました。さらに復元が着々と進む「出島」も、走る電車内(築町~出島間)からつぶさに見られるのも魅力です。(`▽´)アッ、オランダ商館ダ!
▲電車内から撮った復元中の出島
終点・始発となる「正覚寺下」の電停に停車している車窓から下を見おろすと真下を銅座川が流れています。そういえば次の電停は「思案橋」。その昔、この川の先に思案橋がかかっていました。一方「赤迫」の電停の方はというと、国道上で路線がぷっつり途切れ、終点・始発と思えないようなこぢんまりとした印象です。ここはさらに市北部にある滑石(なめし)方面へ路線を延長する話がずいぶん前からあるようですが、今のところそういう動きは見えませんでした。(¨)延長サレルト、イイナ
▲正覚寺電停に止まる
電車内から見える銅座川
長崎観光でもし時間が空いたら、ぜひ「1系統」に乗り込んでみませんか?この時期、冷房のきいたチンチン電車は、街中を走る「涼」の場。乗車する街の人々や車窓からの景色など、電車で長崎ウォッチングはけっこう快適で楽しいですよ。
※参考にした本/長崎のチンチン電車(田栗優一・宮川浩一 著)