第95号【伊王島へ泳ぎに行こう!】

 子供時代の夏の思い出といえば、やっぱり海水浴、ですよね。ジリジリと照りつける太陽の下、元気いっぱいに浜辺へ繰り出したあの頃。くちびるが青くなるまで泳ぎまくったものです。海に囲まれた長崎県は良質の海水浴場があちこちに点在しています。今回はその中から長崎港の沖合に浮かぶ小さな島、伊王島(いおうじま)の海水浴場をご紹介します。\(⌒▽⌒)夏ハスグソコ


 長崎港から高速船でわずか19分。伊王島町は、伊王島とすぐ隣にある沖之島からなる町で、3つの橋がこの2つの島を結んでいます。町の総面積は2.25平方kmほどで、人口は約1000人。通りを走る車の数も少なく、のんびりとした静かな町です。


 港から自転車で5分ほどのところにある海水浴場は2年前に再整備され「コスタ・デル・ソル」(スペイン語で「太陽の海岸」の意味)という名称で新たにオープンしました。充実した設備はもちろん、カヌーの貸出しや子供用プール、そして随所にバリアフリーも施され、安全に快適に海を楽しめます。でも、何と言っても魅力は全長340mの長いビーチと海の美しさ。周囲を山の緑に包まれて、おおいに自然を満喫できます。(^^)/施設利用&カヌーハ有料デス



▲伊王島の美しい海水浴場

コスタ・デル・ソル


 充実した設備で小さなお子さんがいる家族も若いカップルも、安心して海水浴が楽しめそうな伊王島の海水浴場。ちなみに今年の海開きは先月16日だったのですが、長崎市周辺の海水浴場の中ではもっとも早く、夏を待ちきれない子供たちや家族連れが町内外から集まって元気に泳いだそうです。


 ところで伊王島を訪れた時、港でまっ先に目に入るのはオレンジ色した屋根の建物の数々です。実はこれらはスポーツリゾート施設だったところで、今年1月に残念ながら閉鎖してしまったのです。そういうこともあって、島民らの間にはちょっと沈んだ空気もあるようですが、しかしこの島にはまだまだ他にはない見どころがあります。


 たとえば港から自転車で7~8分のところにある沖之島天主堂。長崎市の大浦天主堂にも似た歴史あるゴシック式聖堂で、夜はライトアップされ印象的な美しさを見せてくれます。そして島の北端にある伊王島灯台も一度は訪れてほしい場所。この灯台は1866年(慶応2)に米・英・仏・蘭の4ヵ国と江戸条約を結んだとき、観音崎・野島崎・潮岬など全国8ケ所に設置されたもので、鉄造りの洋式灯台としては日本初という貴重なものだそうです。岸壁の上に立つこの灯台から見渡す景色も絶景です。(¨)ゞ近クニアル灯台記念館モ見テネ。



▲沖之島天主堂



▲岸壁に立つ伊王島灯

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