第48号【夏の日、平和のレリーフ!】


 暑中お見舞い申し上げます。連日猛暑が続いていますが、夏バテしないように気をつけて下さいね。(^_^;;クーラー病ニモ気ヲツケテ


 さて今日から8月。長崎に原爆が投下された8月9日が近付いて来ました。長崎ではその日からずっと原爆犠牲者の方々へ祈りを捧げ、世界の平和を願い続けています。松山町の爆心地周辺には、同じ惨事が再び繰り返されないように平和への願いが込められたモニュメントが数多く建立されています。今回はそんなモニュメントを巡ってみました(・・)平和公園etc...


 平和公園の一角に、まっすぐ天に向かって建つ黒く細長い石碑があります。「原子爆弾落下中心地の塔」です。昭和20年8月9日午前11時2分。アメリカの爆撃機B29により投下された原子爆弾は、長崎市の北部に位置する松山町の上空約500mで炸裂。



▲原子爆弾落下中心地の塔

(平和公園内)


まさにこの塔の上空で起きたのでした。発生した大きな火球は、わずか0.2秒後には半径200mになり、表面温度は7000~9000度に達したといいます。巨大な火球の周囲はその熱で膨張し、すさまじい爆風に変わり、強い熱線と放射能と共に四方へ散乱しました。焼き尽くされ、叩きつぶされ、廃虚と化した長崎の街。この時の死傷者は約15万人といわれています。


 この爆心地から北東へ500m離れたところには、約20年の歳月をかけて作られ1925年に完成したレンガ造りの大教会「浦上天主堂」がありました。地元の信徒たちの地道な活動によって造られ、東洋一の壮大さを誇ったその聖堂も完成からわずか約20年後に原爆によって壊滅。聖堂の南側に残された残骸の一部だけが、現在平和公園内に移築されています。レンガ積みのその残骸は教会建立にかけた信徒たちの熱い思いそして原爆投下後の悲惨な光景を知っています。それを思うと胸が詰まります。



▲浦上天主堂遺壁

(平和公園内)


 平和公園内では、他にも世界各国の都市から贈られた多彩なモニュメントを見ることができます。


それぞれお国柄が偲ばれる個性的でアーティスティックな造型ですが、その中に込められた思いは皆同じ。「世界の恒久平和」です。これらのモニュメントを通して世界の誰もが平和を願っているのだと再確認できます。


 爆心地から北に500mの丘の上にある城山小学校。当時、鉄筋コンクリート3階建てのモダンな校舎は、巨大なハンマーで叩きつぶされたように崩れ落ち、校内では110人が亡くなり、学校周辺に住む児童らの多くは家庭で約1400人が命を落としています。学徒報告隊員としてこの校舎で仕事中に被爆死した女学生の林嘉代子さん。校内には彼女が好きだった桜の木が母親によって植えられました。今、嘉代子桜として子供達に親しまれているこの桜は、春には美しい花を咲かせ優しく微笑みながら、命の尊さと平和の大切さを子供達に伝えています。(・o・)LOVE&PEACE



▲嘉代子桜(城山小学校の

校庭の一角にある)

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