第45号【遊ボーヤの島、高島!】
夏休みが来るの指折り数えはじめた子供たちを横目に、どこへ連れて行こうかと思案中の親御さんは多いはず。そこでおすすめなのが長崎港沖に浮かぶ小さな島・高島(西彼杵郡高島町)。この島は近年ファミリー向けのレジャースポットとして大いに注目されています。実はここはかつて炭坑の島として栄えた町。今回はその歴史に触れながら、現在の島の様子と魅力をご紹介します!(┘⌒⌒)┘早くキテキテ、夏休み!
長崎港から高速船でわずか35分。渋滞ストレスなしで、降り立った高島の桟橋は、のんびりした雰囲気が漂い、人々の表情も穏やか。町のあちこちで見かけるヤシの木ときれいな海と青空に、まるで南国の島に来たような気分に…。そんな高島町は現在、人口1000人余り。小高い丘を擁した島の面積はわずか1.27km2で、日本で一番小さな町なのだそうです。ここは以前、石炭の町として発展し、最盛期には2万人余りの人々が暮していました。しかし昭和61年、約120年続いた高島炭坑が閉山。その後、多くの人々が島を離れていったのでした。
高島のすぐ近くに浮かぶ、端島(はしま)は、日本の近代化を支えた海底炭坑として知られる人工島で、高層鉄筋アパートが林立した島の外観は、軍艦島の異名とともに、無人島となった今も当時のまま残されています。(+o+)戦時中、軍艦ト間違ワレタラシイ…
▲軍艦島の異名を持つ端島(右)
時代に翻弄されながらも、町は炭坑に代わる新しい活路を探り、新しく島の自然をレジャースポットとして活かした町づくりをはじめます。そうして数年前オープンしたのが、「飛島(とびしま)磯釣り公園」と「高島海水浴場」です。「飛島磯釣り公園」は、ベテランもビギナーも安全に本格的な釣りが楽しめる釣りスポット。もともと九州きっての好漁場だけあって、マダイ、チヌ、クロ等、魚の種類も豊富で、初心者がいきなり大物を釣り上げることも多いとか。
▲飛島磯釣り公園では初心者の
私にもたくさん釣れました
私もさっそくサビキでアジゴ釣りに挑戦! 初心者なのに、釣れる、釣れる、わずか30分で、30匹も釣れました! そばで見ていた老人が、「これだけ釣れれば、病みつきになるぞ」と、声をかけて来て、帰り際には釣ったばかりの大きな水イカをわけてくれました(後で聞くと、その人は島のイカ釣り名人!)。ありがとうございました!くコ:彡 =(^¬^ )甘クテオイシカッタァ
さて広々としたウッドデッキが、どこか外国のリゾート地を思わせる「高島町海水浴場」は、温水シャワーやコインロッカーなどの設備が充実。海際には真水のプールも設けられていて、小さなお子さんたちに利用されています。また特筆すべきは海の水質で、きれいで快適な水浴場として今年環境省から「日本の海水浴場88選」に認定されています。何を隠そう高島町は、100%下水処理を行い、島の宝である海を守っているのでした。
▲高島海水浴場は日本の海水
浴場88選に認定されています
※高島町役場総務課に取材のご協力をいただきました。ありがとうございます。