第30号【桜前線北上中!】
テレビの天気予報コーナーでは、桜前線北上の様子が毎日伝えられています。全国的なお花見のシーズンはこれからだし、桜の話題はもうしばらくは続きそうですね。3月中旬の気象庁の発表によると、今年の開花は全般的に平年並み。長崎・宮崎・和歌山・横浜・東京はおとといの26日が予想開花日ということでしたが、長崎ではその予想より4日も早い22日に開花。今月末から来月初め頃に満開を迎える予定です。┏(⌒⌒)┘【'〇'】┛オハナミニイコウ!
▲満開に開いた桜の美しいこと
気象ハンドブックの「桜前線」の項を読むと『桜の花が咲いている地域と、これから咲く地域の境目に引いた線は、天気図の前線とよく似ているので、桜前線と呼ばれている』と書いてあります。この前線が全国的に普及している桜の品種「染井吉野(ソメイヨシノ)」の開花日を基準にしているのはあなたもご存じですよね。【□□】!学校で習ったっけ?
▲取材中に見かけた菜の花の
鮮やかな黄色にウキウキ気分
ちなみに「開花日」とは花が数輪以上咲いた状態になった最初の日をいい、「満開日」とは約80%の花が咲き揃った状態になった最初の日をいいます。染井吉野の場合、開花してから満開になるまでに5日~1週間くらいかかるそうです。ここで各地域の予想開花日を見比べてわかるのは、東北や北陸、北海道を除く大半の地域が、入学式の頃に満開の時期を迎えてるということ。入学式に間に合わなかった地域でも、新学期の初々しい時期と桜の季節が重なるのは言うまでもありません。だからはじまりの季節のさまざまなエピソードに、桜の風景はつきもの。小学校に入学して間もない花冷えの日、先生にどうしても「トイレに行きたい」と言えず、とうとうおもらし。寒さと冷たさのあまり桜の花が雪に見えたのを今でもしっかり憶えています。(><)ゞハズカシカァ!
それにしても桜は、大切な約束でも果たすかのように毎年、きっちり見事な咲きっぷりで私たちを楽しませてくれます。その律儀さが日本人の心をくすぐるのかもしれませんね。また花びらが散る様子や、散った後の若葉の輝きも、日本人好みの風流な美しさ。桜には底知れぬ魅力があるようです。【●●確かに…。
さて長崎県内で有名な桜の名所をひとつご紹介するならば、やはり大村市の大村公園です。ここは「全国さくら百選の地」に選定されていて、満開の時期になると約2000本の桜の木が公園一帯をピンク色に染め上げます。その中にひときわぽってりとボリュームのある淡紅色した桜があります。これは「オオムラザクラ(国指定天然記念物)」という品種で、花びらが60~200枚もあるという珍しい桜です。大村公園は長崎空港の近くにあります。機会があったらぜひ寄ってみて下さい。
▲全国さくら百選にも選ばれた
大村公園の「オオムラザクラ」