第16号【ランタンで、あったまろ♪】

 めきめき寒さが増して来ましたね。北風が身にしみるこんな日は、ちゃんぽんがほんとにオイシイ! 具だくさんのスタミナ料理だし、温かいし、ネ。子供の頃、鼻水垂らしながら大人と同じ量のちゃんぽんをスープまできれいに飲み干していた私をちょっと呆れ顔で眺めていた母親。そんな記憶も甦ったりして、冬のちゃんぽんは、身も心もひときわホットにしてくれるのです。\(⌒◆⌒)


 心がじんわり温かくなる、そういうものが長崎の冬にはもうひとつあります。それは「長崎ランタンフェスティバル」。これは「春節祭(しゅんせつさい)」といわれる中国の旧正月にちなんだお祭りで、ランタン(中国風提灯)のふんわりとした朱色の灯りが街中を埋め尽くします。



▲新地中華


もともとは長崎在住の華僑の人々が新地中華街だけでこじんまりと「春節祭」をお祝いしていたのですが、数年前から行政も一緒になってフェスティバルとして盛り上げ、規模も華やかさも増し、今ではすっかり長崎の冬の風物詩。 昨年の観客動員数は何と69万人という賑わいでした。


 ランタンフェスティバルは毎年、旧暦の「正月」から「元宵節(げんしょうせつ)」まで行われます。だから2001年は1月24日から2月7日までの15日間。長きに渡るイベントなのです。メイン会場は新地中華街横にある湊公園。そして中華街や館内町の唐人屋敷跡周辺、そして浜町アーケード街までランタンの装飾がほどこされます。 夜の帳が降りる頃、1万2千個に及ぶランタンや、龍、鳳凰、獅子など中国古来の伝説の動物をかたどったオブジェが静かに輝き出す様子は、とてもロマンチック。中国の悠久の歴史を物語るかのような幻想的な雰囲気が漂い、長崎と中国の縁の深さもあらためて感じます。(∪▽∪)☆☆☆☆キレカー



▲メイン会場「湊公園」を

彩るオブジェ


 期間中は毎日「龍踊り」、「中国獅子舞」、「中国雑技」があり、この他、市民参加の「皇帝パレード(1/27、2/3)」や「媽祖(まそ)行列(1/28、2/4)」など、中国にちなんだ催しがたくさん行われます。 私が大好きなのは「中国獅子舞」。アクロバットな演技も見事だけど、よーく見ると顔の表情がとってもかわいいのです。目が大きくてまつげがクルンとしてて…。ちなみにこの獅子には必ず赤・黄・黒・青・緑の5つの色が使われているそうで、正義や勇気、慈悲などといった5つの徳を表しているとか。ヾ(^V^)



▲長崎の繁華街「浜ん町」も

ランタンで賑わいます


 ランタンの海に飲み込まれる人の波。とにかく人が多いですが、もしゆっくり中国情緒に浸りたいなら唐人屋敷跡(ちゃんぽんコラム第9号参照)が穴場ですよ。凸ヽ(^▽^)太鼓判!

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