第15号【チンチン電車が、大好きです】
お鍋の季節ですね♪ 我が家の定番鍋料理は、安上がりでヘルシーなもつ鍋です。もつ鍋といえば数年前、福岡の鍋料理として全国的にもブームになりました。ニンニクと唐辛子の効いた醤油じたてのスープで、モツ、ニラ、キャベツを煮て食べる。そして最後に残ったスープには、ゴハンを入れておじやに…と思うでしょ? でも我が家ではここでちゃんぽん麺を入れるのです! 他県の人には珍しいでしょうが、長崎では、ごく当り前。まだ経験のない方は、ぜひ、お試しを! ちゃんぽん麺の世界がおいしく広がりますよ。\(^○^)イケマスヨ!みなさんのお宅のお鍋のしめくくりは何ですか?
もつ鍋はちゃんぽん麺でしめくくる、そんな長崎ならではの話しは「食」に限らずたくさんあって、今回はその中のひとつ、チンチン電車のお話です。長崎市民だけでなく観光客の足としても活躍しているチンチン電車は「長崎電気軌道株式会社」(大正14年設立)という民間会社が経営しています。路面電車が走る街は、札幌をはじめ全国に十数カ所ある中で、長崎が他の都市とどこが違うのかというと、それは運賃。何と100円均一!\(◎o◎)/オオ!
▲車庫で発車を待つ電車
一度乗ったら、どこで降りようと100円なのです。これは1984年から変わりません。
その裏にはやはり、一生懸命な経営努力がありました。まず広告収入。今では珍しくありませんが、路面電車のボディを広告に使ったのは昭和39年、長崎が初めてのこと。また車両も中古車両を部分的に買い入れ少しでもコストダウンを図っています。一見、新しい電車と思いきや、台車の部分はどこかの街の電車のお下がりというのもたくさんあるのです。車内の両替えは機械ではなく運転士さんが手渡しだし、この他いろいろ、安全を第一に、社員みなさんが経費削減に汗して100円を維持しています。利用する市民の多くは下車する際、自然にありがとうと言ったり、ぺコっと頭を下げて降りています。
▲大人100円(16年間値上なし)
には頭が下がります
安全に乗せてくれて、しかもこんなご時世に100円を維持してくれてることへの感謝の思いから、そういう光景が生まれているのだと思うのです。Very Thanks\(^^*)
私が子どもの頃、車の数が急激に増え、激しい渋滞が大問題になった時、「電車のせいだ」と悪者扱いされた時期がありました。でもそういう時代を乗り越えて、今ではクリーンエネルギーの乗り物として将来的にも大いに期待されています。未来への希望も託され、今日もたくさんの人々のいろんな思いを乗せて走ってる長崎のチンチン電車。ホントに、愛すべき電車なのです。(^^)v
▲大浦海岸通を走りながら見た
稲佐山はとてもきれいでした
※参考文献「長崎のチンチン電車」(田栗優一・宮川浩一著/葦書房)