第3号【青い目のサムライ、グラバーへ思いを馳せる秋】

 グングン秋めいてきましたね。私はこの時季、必ず出かけるお気に入りの場所があるんです♪ それは何を隠そう「グラバー園」。



▲リッパなお髭の

Mr.グラバー


 数年前、夏から秋にかけて夜間解放されるようになったのがきっかけで、秋晴れの休日ともなると、観光客がグンと少なくなる夕方を待って、ひとりで繰り出します。

テクテク∨(⌒-⌒)∨。


 幕末~明治期に建てられた洋館のクラシカルな雰囲気は、しっとりとした秋の風情と大人の私(?)にぴったり。


長崎港と街の夕暮れの景色もVery Good ! それに樹齢百年は超えてるような大木が何本もあって、空を覆うほどのたっぷりとした枝葉をゆさゆさと気持ちよさそうに風に揺らしてる。

これはもう、ちょっとした森林浴。グラバー園は癒し系の観光スポットなんだと思うな。(¨)(‥)ウン。



▲ご存じ、グラバー邸


 それはそうと、今年は園内のどこかにあると噂されていた「ハート・ストーン」を発見!


 汗水流して自力で見つけた時は、思わず合掌。いつか運命の人に出会えますように…なあんて願い事をしちゃったけど、どうだかなぁ…。



▲発見!ハートストーン


 そして秋の虫たちの演奏をBGMに思いを馳せるのは、やはりトーマス・グラバーのこと。

彼は文明開化の立役者なのに、あまり知られてないのが残念!


 幕末の1859年、21才で長崎にやって来たグラバーは貿易商人として大活躍。


日本で初めて洋式採炭法を取り入れたのをはじめ、これも日本で初めて蒸気機関車を長崎で走らせているんです!


 さらに現在の麒麟麦酒株式会社の前身、「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」の設立にも力を注いでいて、今もその会社のビールのラベルに描かれている麒麟の絵は、グラバーに敬意を表して彼の口ひげをたくわえた風貌を反映したものなんですって!ヾ(@◇@)☆オオ



▲明治頃の麒麟ラベル

こちらもリッパなお髭です


 ところでグラバーは、薩摩藩や長州藩など倒幕派の若いサムライたちの情熱に共感し、密航の手助けや資金面での援助もしています。


いくら大金持ちとはいえ発覚したらたいへんな事。(●●-;)メッ 大胆で勇気ある行動ですよね。


サムライたちの姿と、若き日に大きな野心を持って日本にやって来た自分がオーバーラップしたのかなあ。


グラバー自身、頑固で高い志を持つサムライ気質みたいなものを持っていたのかも…

などと、ロマンチックにライトアップされたグラバー邸を眺めながらいろんな思いを巡らすのでした。

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