創刊号【甦った出島で、江戸時代へタイムトラベル!】

 長崎の観光名所としてよーく知られる「出島」。でも実は、少し前まで地元の人間には不人気のスポットだったのです。私自身も何度か訪れましたが「江戸時代、日本で唯一、西洋に開かれた窓」といわれるものの、扇形といわれる姿は明治以降の埋め立てでその形を失っているし、オランダとの貿易やシーボルトに関するさまざまな史跡を見ても、その地味で質素な姿に(?・_・?)。何だか拍子抜けしたような気分になったものです。


 そんな出島が、あらためて注目されるようになったのはここ数年のことで、出島の石蔵が復元されたり、出島史料館の展示内容が充実されるなど、今世紀半ば頃から行われてきた地道な復元整備事業が次々に形を現すようになってから。地元の見学者も増えて来たというウワサo(^o^)o……。



▲復元整備が進む出島


 そこで、さっそく足を運びました。まず興味を持ったのが、出島の護岸石垣。それまで道路だったところが当時の輪郭に合わせて掘られ、江戸時代初期の工法で石垣を再現。なだらかな曲線を描く扇形の一部が見えてきた感じです。


 さらに出島史料館本館・分館には当時の貿易や日本と世界の情勢を知る資料、発掘された食器類、調理器具、コンプラ瓶、伊万里焼などが展示。さらにオランダ商館員らが愛用したといわれるクレーパイプなどがあり、当時の出島の様子がぐっと身近に感じられました。(°°)(。 。 )ウンウン。


 出島の西側の通りは、この春復元された江戸期の建造物5棟が軒を連ね、まるで江戸時代にいる気分に。オランダ商館員やオランダ通詞らが同じ場所を歩いたと思うと、とても不思議な感じに。復元された一番船船頭部屋(オランダ船の船長の部屋)を覗いてみると、畳の部屋に舶来の調度品が並べられていました。面白かったのはベッドのサイズ。子ども用くらいの大きさで、このベッドでオランダ人が寝起きしたとは思えない大きさなのです。(・・? 聞けば、足を放り出して寝ていたとか…。ちゃんと眠れたのかしらん?



▲一番船船頭部屋と小さなベッド


 ということで甦った現在の出島は、見どころ満載!本当に地元おすすめの観光スポットになりました! めでたし、めでたし V(●⌒▽⌒●)V

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